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トリマーの練習『ベイジング』

トリマーとしての仕事には人間でいえば、美容室でカットをしてもらうのと同様、一連の作業の流れがあります。
カッティングやベイジングをスムーズに行うための準備と最終的な仕上げ作業であるブラッシング、シャンプーやリンスを行うベイジング、ドライヤーで乾かすドライング、バランスを取りながら毛並みを整えるカッティング、いわゆるトリミング作業が主なものです。

中でもベイジングとは、犬の体を濡らしてシャンプーで洗い、リンスやコンディショナーで毛を整えることをいいます。
人間と違って体全体が毛に包まれていますので、頭髪のシャンプーというのではなく、ベイジング、イコール、お風呂に入れることです。
ペットサロンの中にはシャンプー作業のほかに、毛玉取り、爪切り、耳掃除なども含めてベイジングと呼んでいる場合もあります。

人間の美容サロンでいえば、シャンプーを担当するのは新人さんであったり、インターンであることも多く、カットは経験豊富な人がするというのが一般的です。
ですが、トリマーでいえば、ベイジングはとても重要な作業にあたります。

人間と違い、シャンプーや入浴が好きな犬ばかりではありません。
また、飼い主以外の人に触れられ緊張したり、吠えたり暴れたりというケースも少なくありません。
いかに安心させて、気持ちよく、犬にとって安全に作業できるかが大切になるでしょう。
人間が美容サロンでシャンプーを受ける際に、その担当者によって気持ちよさが違ったり、上手い下手を感じるのと同じで、ちょっとしたコツで効果を高めたり、無駄を省くことが可能になります。

サロンの運営からいけば、ベイジングやドライイングは時間を短く効率的に行うことが求められます。
もちろん、手早く適当にというのではありません。
しっかりしたベイジングをいかにスピーディーに行えるかが問われるのです。
そのためにコツを掴む練習が必須となります。

たとえば、油分を落とすためのシャンプーの種類は、犬種により違いが出ます。
接触性皮膚炎を起こすことのないよう、配慮もしなければなりません。
こうしたシャンプーの使い分けも、しっかり練習したいものです。
また、薬用シャンプーが必要な場合には、洗い残しが皮膚炎等に繋がるリスクがあります。
効能だけを考えたり、スピードに集中してしまい、洗い流しが不十分にならないよう気を付けましょう。

専門学生なら実習室で、サロン勤務の方なら仕事や終業後のサロンでの実習を通じて練習ができますが、最近では専門学校でベイジングの短期セミナーなどを開催するケースもあるので、参加してみるのもいいかもしれません。