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トリマーの練習『吠えすぎたり動きすぎる場合の対処法』

トリマーの練習というと、上手なシャンプーのしかたや高度なカットのテクニックを身に付けることなどが真っ先に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。

もちろん、それらの技術を磨くことはトリマーとして活躍していく上で欠かせません。
ただそれらだけではなく、動物への対応のしかたを学ぶこともとても大切になります。
どんなに優れた技術を持っていたとしても、動物への対応力がないと、現場で実力を発揮しきれないことが多くなってしまうからです。

動物への対応力を高めるために練習すべきことと言えば、吠えすぎる動物や動きすぎる動物のトリミングを担当することになった際の対処のしかたが挙げられるでしょう。
どの子もおとなしくじっとして施術を受けてくれる動物ばかりであればいいのですが、実際にはそう上手くはいかないもので、トリマーとして働いていると、少なからず、吠えすぎてしまう子や動きすぎてしまう子の担当をする機会が来るものだからです。

吠えすぎてしまったり、動きすぎてしまう子は、慣れない環境に戸惑っていたり、不快感を感じたりしているために、おとなしくじっとしていることができなくなっているだけである場合も多く、リラックスできる環境を整えてあげれば、落ち着いて施術を受けてくれる場合もあります。

ですから、こうした動物を担当する場合には、とにかく、動物を刺激しないように心がけてください。

例えば、まずは、手始めに、深呼吸をして、あなた自身の気持ちを落ち着けるようにしてみるといいでしょう。
トリマーが動揺してしまったり、感情的に怒鳴りつけて静かにさせようとしてしまったりすると、その心の動きが動物に伝わり、ますます動物が興奮状態になって、手がつけられなくなってしまいやすいからです。

そうして心を落ち着けたら、どんな行動をとると、その子は吠えたり、動いたりしようとしてしまうのかを、よく観察しましょう。
すると、お顔周りにハサミを近づけると吠えてしまうだとか、お腹に触れると動いて逃げようとしてしまうだとかいうように、傾向が見えてくると思います。
そうしたら、動物が吠えたり動いたりする引き金となっているような行動は、できる限り慎みながら、手早く施術を済ませてあげるようにするといいでしょう。

もしも、引き金となる行動が多岐に亘っていたりして、施術中に動物の気持ちを落ち着けることが難しい場合には、口輪を装着させたり、腕力で動物を押さえ込んだりする、という物理的な手段の活用も視野に入れる必要があります。

動物にとっては少しかわいそうなことですが、かわいそうだからと言ってそれらの行動を行わなかった結果、動物に怪我をさせてしまうようなことになっては大変だからです。

また、トリマーとして働いていく上では、物理的な手段を行使しても、どうしても安全に施術が行えそうにもない場合には、お客様に正直にお断りをする勇気も必要になります。
ですから、そのような際に、お客様へどのように説明するか、といったことも、合わせて練習をしておくと良いでしょう。